おすすめコンテンツ

動物と暮らすを考える

動物と暮らすを考える

大人と女性の生き方・COMへようこそ。管理人のMOKUSEIです。

作家兼フリーライターとして暮らす管理人による、大人や女性の生き方がちょっと楽しくなるかもしれないコンテンツを毎週配信中。

今回のテーマは動物看護師、愛玩動物看護師の資格を持ち、動物病院で勤務した経験からお送りするコラム・「動物と暮らすを考える」です。

動物と暮らすを考える


管理人は動物看護師、愛玩動物看護師の資格を持っています。幼い頃から動物に囲まれて生きてきた目線から、今回は動物と暮らすメリットとデメリットや、動物と暮らすということについて考察していきます。

大人のみなさんは、どんなペット(動物)と暮らしていますか?

私は、猫2・うさぎ・魚、そして鳥に囲まれて暮らしています。昔は犬もいましたが、一昨年亡くなり長期的なペットロス。

そろそろ犬も飼いと思いつつ、時期や仕事の関係、そして年齢で悩んでしまいます。大人の事情はペットを選ぶにはとても重要なポイントですよね。

特に、年齢は大きなポイント。今から犬を飼って、10数年後には自分がいくつになっているのか、ということはわりと大事なことかもしれません。

そこで、まずは現代のペット事情についてのんびり考察していきます。

犬派は家族がいる大人や女性に多い

管理人は以前、動物病院にお手伝いとして勤務していた時期があるのですが、そのときの飼い主さんの印象や、周りのお宅の状況を見ていて、言えることがあります。それが、

犬派は家族持ちが多い。

ということです。つまりファミリー層、ということですね。少し極端な感想ではありますが。そして、犬派を語るにあたり、欠かせないことがあります。それは、

近年の「猫ブーム」到来です。

猫ブームがなぜ起きたのかと言うと、ひと言で表すなら、「猫には散歩が要らないから」という部分がとても大きいと思います。そして、そう感じている人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

犬には、ほぼ100%お散歩というものが必要です。でも、働いている人が多いご家庭や小さなお子さんがいるご家庭、独り暮らしの女性や男性などなど、みなさん犬のお散歩に割く時間が少ないこともありますよね。すると、

犬のお散歩時間があまり取れない=猫を選ぶ

という公式が成り立つほど、猫というのは基本的に普段はあまり手がかからない生き物です。

もちろん、元祖猫好きな人もいらっしゃるでしょう。

「犬派or猫派」というのは往々にしてどちらかに比重があるものです。そして、

もともとは犬派だけど猫も大好き。そしてあんまりペットにかまってあげられる時間がない・・・という人は猫派へ転向します。

そういう印象を持っています。みなさんは、どうですか?

飼い主をとりこにする猫の魔力

猫には魔力があると思っています。と言うと大げさですが、

犬派だった人ほど、実際に猫を飼い始めるとその魅力にハマりやすいように感じます。

猫って、犬のようにいつでも飼い主に甘えに来ることが少ないです。ところが、まるっきり甘えないというわけでもない。自分がかまってほしいときにだけ、スッと寄り添ってくる。それが猫の魅力です。

つまりはツンデレということですね。

これは一種の魔力ではないでしょうか。

そして、

何を考えているのか常に謎。

人は謎めいたものに惹かれます。すでに答えの分かっていることにはすぐに飽きるのが人のサガ。猫にはそういう人の「飽きっぽさ」に漬け込むような謎めいた部分が多いです。

犬と猫を両方飼ってます、という人でも、猫のほうが物事に対して寛容かもしれない、と思ったことはあるかもしれません。起きることに対する「冷静さ」「分析力」、

そして「物事にどうコミットしてくるのか謎」という状態を見せてくれるのが猫です。

色んな生き物を飼いたくなる人の心理を考察。

一方で、世の中にはやたらと生き物をたくさん飼う人、というのがいます。私も一部それに当てはまります。例えば、

  • ・たくさんの種類の犬や猫を飼う。
  • ・様々な種類の小鳥を飼う。
  • ・アクアリウムにハマって多種多様な魚を飼う

などなど。身の回りにこういった人を知りませんか?

ここで話のために区切りたいのが、

種類をたくさん飼うことと、数を多く飼うことの違いです。そして、俗に言う多頭飼育という状態を作り出す人には、独特の世界観があるように感じます。

多頭飼育は女性がハマりやすいイメージがありますが、この理由について考察すると、根底にあるのは「寂しさ」だと断言できるかもしれません。

  • 少ないよりは多いほうがいい。
  • この子は一人で寂しいかもしれない。
  • この子が死んでしまったら辛くて生きていけない。

最初のキッカケこそ、「この子(ペット)が単独飼育だから寂しいかもしれない」と思ったことだったにせよ、裏を返せば、

「その子だけしかいない状態が寂しい」と飼い主さんは無意識レベルで感じているかもしれないのです。可愛いワンちゃんがいたらいたで、

  • 二人きりの生活が寂しくなってしまう。
  • ・犬(または猫)に依存しすぎる自分が怖くなってしまう。

といったことが、気が付いたら飼育ペット数がすごく増えていました、ということに繋がることがあるのかもしれません。

悪徳ブリーダーは除き、とにかくたくさんの生き物、ペットを飼っている人というのは根底に「寂しさ」があると私は思います。だって、私が多少そうですから。

家族や友人でも癒せない、こうした独特の寂しさというのは、おそらく誰しも少しずつは持っているもので、人というのはこの「寂しい」という気持ちと毎日折り合いを付けながら生きている部分がありますが、

ペットにハマる人というのは、そんな中でも

「人間に期待できなくなった人」

かなと思っています。そう、実はそれ私もです。人と人との付き合いというのはけっこう気力も体力も消費するわりに、あまり実りある付き合いにならないこともたくさんあります。

でも、ペットとの付き合いなら違う。尽くせばそれなりに愛が返ってきますから。そこにハマってしまう。すると、気が付いたら周りはペットだらけ、ということになっているのかもしれません。

寂しいからペットを飼うはNGか問題

ネット上で時折見かける論争に、「寂しいから犬を飼うのは良くない」「寂しいからって猫飼わないで」といった意見があります。

管理人としては、半分は正しいのではないかと思います。ペットは命ですからね。

しかし、人が「何かを飼いたくなるとき」って、「寂しいとき」「辛いことがあったとき」「癒されたいとき」というわりとネガティブな心情のことが多いのは否めません。

実際に飼う飼わないはとりあえず置いておくとしても、何かを飼いたいときの動機の基本にはポジティブな心情よりも、ネガティブな心情がピッタリです。

そのネガティブがポジティブにひっくり返るのが、

「じゃあ、どんなペットを飼おうか」と現実に悩みだすときではないでしょうか。そこには、未来への希望があるからです。

人の心などいかようにも変化するものですから、個人的には、寂しいからペットを飼う、という動機自体はいたって正常であるようにも感じます。

それでも聡いみなさんは、「いや、寂しいからなんていう人の勝手な都合で飼ってはダメだ」と、一歩引いてみるわけで、そういった理性は素晴らしいことです。ここで自問自答することができる人は理性的です。

でもですね、そもそも、犬でも猫でも鳥でも、

「飼う」ということ自体がすでに人間の勝手なわけです。そこにどんな論理をかざそうとも、自分が何かの「飼い主になる」という状態自体が、自分勝手で人間寄りな行為のため、基本に立ち返るならば、

「寂しいから何か飼ってみたいな」と思うくらいは自由であるように思います。

実際に飼うのなら、本気で挑むにあたって「寂しいから」と言っちゃいけないよ、ということかなと考えます。じゃないなるのではないかなとなるのではないかなと。

ペットと暮らすメリットって?

ここまで読み進めていただいた人の中には、

ペットと暮らすのなんてめんどくさい。お世話も大変だしお金もかかるし部屋は汚れるし死んだら辛いしデメリットばかりじゃない?

という考えの人もいると思います。この疑問に対しては、ハッキリと

「イエス」と言いたいです。

手間も世話もかかる上にこのご時世にお金はかかるばかり、死んでしまったらとても辛い想いをする、それが動物=ペットと暮らすということです。

なら、どこにメリットがあるのさ、と言いたくなることでしょう。私もメリットデメリットを天秤にかければ、飼わないメリットのほうが思いつきます。

動物=ペットを飼うことのメリットは分かりやすく言えば、

「気持ちの問題」

です。精神的な側面でのメリットが大きいということです。物理的なメリットを追い求める人には理解できなくて当然なことです。

例えてみると、精神的にも物理的にも満たされることが、

  • ・美味しい物をたくさん食べたとき
  • ・欲しかったアクセサリーやバッグを手に入れたとき

であるならば、ペットと暮らすメリットは物理的な面で言えば

  • ・毎日のお散歩で体が健康になった

くらいのもので、他にはほとんどありません。むしろ、物理的世界においてペットがいない暮らしは身軽でコスパです。

つまり、動物=ペットと暮らすメリットというのは、

精神的な部分が満たされやすい

ということに尽きます。心の支えになる、というときもあるでしょう。

その他の物理的なメリットとして思いつくことは、自分のペットの可愛さをネットで自慢したり、紹介できたりする(動画が作れるとか)といったところです。

ですが、いずれの状態も、自分も一緒に頑張らないと達成は難しいです。ペットは自撮りしてくれませんからね。

こうしたメリットが、新しいビジネスを生み出しているという側面はあります。

アニマルセラピーや、動物にまつわるビジネスはニーズがどんどん増えています。

メリットまとめとしては、精神的な癒し、です。

ペットと暮らすデメリット

デメリットは、先に書いた通りです。つまり、お金がかかる、お世話も大変で死んでしまったら辛くて最悪ペットロスになる。

ペットと暮らすことには、物理的にはデメリットのほうが多いことは認めなければなりません。その上で動物と暮らすというのであれば、それは「ライフスタイルの変化のため」と言えます。

それでも敢えて動物と暮らしたいのであれば、もはや思考を変えることが求められます。つまり、

  • 「損か得か」
  • 「プラスかマイナスか」
  • 「稼げるのかどうか」

という経済的・物理的概念を超えた考え方ですね。それによって何を得られるか、という数字的な思考ではなく、言ってみれば「共に暮らす生き物を選ぶ」というライフスタイルを選択するということです。

結婚に似ていますが、結婚は経済的な部分が夫婦生活の大半を占める重要なファクターなのでまた少し違います。ペットの場合は、

自分がすべての面倒を見る。

ということなのでそもそも上下関係が初めからある状態です。

近年のペットブームとインターネット

ペットと暮らしている人がアップする動画や画像に癒される人は多いかもしれません。また、自分が配信してます、という人もいるかもしれませんね。

正直な話、可愛いペットの動画やブログ、画像の配信は他のどんなジャンルの分野の配信にも負けない魅力と需要があると思っています。それを見越してサイトを作る人すらたくさんいる時代です。

フリーランスとしてときどきライティング依頼を受けるクライアントさんの中にも、すごく規模の大きいペット関連サイトの記事を依頼してくる人は結構な数いらっしゃいます。

それはそれでOKですし、その人が「正しい知識」を常に配信している・少なくともそうしていきたいという認識を持って活動しているのであれば、私は大抵はご依頼をそのままお受けしています。

でも、中にはペット=儲けるためのサイト

という、初めからの基本的なスタンスが歪んでいる人がいます。

そういうご依頼は、基本的にお断りしていますが、ハッキリ言って、適当に誰でも書けるようなネットで拾ってきた情報だけでサイトを運営しようとしているクライアントさんは非常に多いです。

「獣医師監修サイト」は本当か

私自身は、個人がそれぞれ、自分の愛するペットの様子を配信するということに関しては、何も問題がないと思っています。だって、趣味ですから。

それがペットでなくて、ゲームだろうとファッションだろうと、好きなことをただ発信しているだけなので個人の自由です。

ですが、私が近年どうかと思うのが、先にも書いたような「儲けありき」の適当な情報満載のペットサイトです。

特に、「獣医師監修」とあったらほぼ100%信じますよね。でも、残念ながら実態は、半分は本当に獣医師が関わっているサイト、半分は「ただの情報集めサイト」であるのが実情だと思っているし、間違いではないでしょう。

そこで、私がペット関連の調べものをしたいときに強くおすすめするのが、実際に存在する動物病院の獣医師が語ったことが記事になっているサイトです。

こういうことには深い事情があって、実際に私は「獣医師監修」を謳う某大手ペットサイトの記事を依頼されることがわりとあるからです。

細かいことは省きますが、要は動物看護師でなくても、ド素人でもいいから他のサイトから情報を調べてきて、なるべく文体を変えて記事として書いてください、っていう依頼です。

問答無用でお断りさせていただくのですが、個人の人が、動物看護師の目線から実際の記事を書いてください、と依頼されたなら、受けることもあります。

つまり、「いかにそのクライアントが信憑性のある情報に基づいたサイトを作りたいか」

が非常に重要だということです。他のジャンルでも言えることではありますが、

特に生き物に関するサイトの場合、病気や怪我の疑問があって飼い主さんが必死に検索してたどり着いたサイトが、適当な情報の寄せ集めサイトでは「命」を扱う情報サイトとして無責任だから、という部分は

他のジャンルよりも大きいと思いますが、みなさんはどう思いますか?

こういう意味で考えると、「リアルな口コミ」は重みがあるような気がします。

いずれにしろ、こういう時代だからこそ、大人の感性で物事を判断していきたいですよね。


動物と暮らすを考える